Tremors

心の中の小さな震え。

静けさ

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しばらく、言葉を書き連ねることができないのか必要ではなかったのか

とにかく文章を書く、ということをしなかった。

 

感情のまま生まれてくる言葉を、書くのがなんだか過剰すぎるかな、と思った。

 

思いが強すぎるのかもしれない、ってなんだか思ってしまい

自分のことばをあまり連ねなくなった。

 

それと、あんまり感情的に動かしたくなかったんである。

 

1年のうちに身近な死を3つも見てしまったので、

あまりそれに浸りたくなかったのはある。

 

まぁ、そういうので、何か作品を作ったりするんだと思うけれど

なんだか何も浮かんでこないんである。

 

その点にあまり自分のなかで深く入り込みたくない、と思っていることに気づいている。

 

それ以外だったら、映画とかで泣けるけど

身近な死については、感情を動かしたくないような感覚になっている。

 

まぁ、それでいいのかな、とは思うけれど

無理やりどうこうしようともしない。

今は、どうしようもないからだ。

 

感情を大きく動かさないで、何か作れるのかといえば

作れるとは思う。

 

最近、落合陽一さんの撮る写真を見ているけれど

とても感覚が似ている、と思ったら

コメントに「静か」という言葉があって、

ああそれだ、と思う。

 

それは自分の中にある静けさで、音がないとかそういうことではなくて

心のというか感覚の奥底にある「揺るぎない静けさ」。

 

あの感覚がある。

 

久しぶりに、その領域に自分を下ろしていくと

なんとも言えない幸福感で満たされる。

 

過剰な悲しみも過剰な喜びもない、本当に静かな場所。

 

何か、そういうところから

今度は生まれてくるのかもしれない。

 

そんなことを思いながら、文章のリハビリをしていこうとおもうのでした。