Tremors

心の中の小さな震え。

肉体を使って作り出すアート。

フィギュアの羽生選手の演技を
あれこれと見ていると
自分の身体もそれに動かされるように
動きが生まれてゆく。

身体が生み出す
美しさに
揺さぶられる。

生まれたそのままの
美しさというのもあるけれど

この鍛え抜かれた芸術性、肉体を使って作り出すアートに
突き動かされる。

同じプログラムを
何度も何度も滑り続ける。

それは昔、自分がバレエでやってきていて
もうそれは嫌だなぁと
思っていたけれど

それでも、何度やっても発見があり
練習すれば、それが向上することも知っているし
身体に踊りが入り、それがこなせるようになってから、
その上に載せられる物があるのも知っている。

音が身体の内側から溢れ出てくるように見える。
そうなった時の音と身体、そして場のエネルギーの一体化は
魔術のよう。
 
フィギュアはスポーツなので「勝ち負け」がある。
でも、羽生選手も言っているけれど
他人に勝つのではなく、自分に勝つこと
そして今できることを最大限にやり尽くすこと
それが、順位よりも大事なこと。。

この1週間、山ほど羽生選手の動画とかインタビューとか
見て、ほんとにこの人いろんな意味ですごいなぁと。。

怪我をしても被災しても
どんな経験も肥やしにしかならない。。
と、言い切る23歳。

感じるものの深さ、幅、それが表現を作っていく。。

どこまあでいくんだ。。。

と、
楽しみではあります。

彼がほぼダンスのレッスン受けてないってのは衝撃だったけれど。。。
それも天賦の才能なんだろうな〜

彼の上半身の脱力した動きを感じて動くと
歩いている時ですら、自分の肩に力が入っているのに驚いたりする。。

で、そう思って力を抜こうとすると、腕が重く感じられたりして、
自分の身体があちこち微妙なバランスで、身体を支えていることに気づくのだ。

素晴らしい演技は、こちらのインスピレーションまで生み出していく。。

ありがたし。。。

てなことで、毎度長いなこの文章(笑。

最後にこちらをどうぞ。

youtu.be


オリンピックの時のエキシビジョン。

これもいくつか見たけど、やはり最新が最高でした。

もう、4回転以上のジャンプはいらないし、

困難を乗り切って栄光を掴むという

ギリギリのところに追い込むことをわざわざしなくてもいいと思う。

 

いかに素晴らしいパフォーマンスを毎回続けていけるか。。。

そっちにモチベーションを持ってきてくれたら

身体にも負担かからず、長く滑っていられる気はするなぁ。。

 

でもその境地に達するのは、まだ若すぎるかな。。。

 

いつか実際に、彼の滑っている姿をみたい。

やはり肉体をその場に溢れる彼のオーラを感じてみたい。

 

ま、世界中の人が思っているだろうね(笑

 

とりあえずは、怪我を治して。。ですけれどね。